スポーツの勝敗や得点の数などを予想してお金を賭けるブックメーカー。
確かにこれだけ見ればギャンブルという側面があります。
全く知識のない人からすれば、
「ブックメーカー=ギャンブル」というイメージでしょうね。
確かに「スポーツの試合の結果を予想して賭け、予想が当たったらオッズに応じた金額が支払われ、予想が外れたら掛け金を失う。」という行為自体はギャンブルと言えます。
日本にも公営ギャンブルがありますね。
・パチンコ、スロット
・競馬、競輪
・宝くじ
これらもお金を賭けてお金を作るという点ではギャンブルです。
ただ、世の中にはこのギャンブルを、お金を稼ぐ手段として活用している人がいます。
プロですね。
パチプロ、スロプロってやつです。
プロと言われる人は、闇雲にお金を賭けているわけではないんですね。
今日はそのカラクリをお話しします。
目次
ブックメーカーで大切な期待値
パチプロ、スロプロ、ブックメーカーを投資として扱う人は、しっかりと「勝てる」という根拠を持っています。
これが「期待値」というものです。
期待値というのは、見込み利益です。
この投資作業を続けていった先に、どれくらいの利益が見込まれるか?を数字で表したものです。
プロと呼ばれる人は、この期待値がプラスになることを分かっているから、一見ギャンブルと思われることも投資に変えてしまうんですね。
そもそも投資とは?
投資というのは、
・お金を使ってお金を生むもの
・あるルールに従って運用すれば、着実に資金を増やしていけるもの
ということです。
お金を入れて、そのお金を運用するんですが、その運用の仕方にはちゃんとルール(教科書的なもの)があって、それに従っていけば最終的には利益になるというものです。
それではギャンブルはどういうものか今一度考えてみましょう。
ギャンブルと投資の違い
ギャンブルとは
お金を使った娯楽。勝とうが負けようが根拠は無い。
予想で勝ったといっても、明確なルールは無い。
投資とは
賭けるべき根拠があり、リスクヘッジが出来て一定のルールがある。
じゃあですよ。
ブックメーカーにも明確なルールがあり、リスクヘッジがしっかりと出来るのであれば、ギャンブルが投資になり得ませんか?
ブックメーカーでこんな条件があったら投資と言えませんか?
・試合のデータを精査することで、勝率をかなり高めることが出来る。
・もし予想が外れそうになったら、その時点で賭けを降り、損失額を極端に減らせる。
投資の最低条件である、
データを活用した根拠のある投資と、負けた時のリスクヘッジが可能という2大条件が加われば、ブックメーカーもれっきとした投資になりますよね。
株式投資もブックメーカー投資も考え方は同じ
株式投資では、企業の業績のデータを精査して投資する銘柄を決めますよね。
同じようにブックメーカーでも、試合のデータを精査することで賭ける試合を選ぶことが出来ます。
そして、株で投資した銘柄が値下がりしたら売却してリスクコントロールをしますよね。
ブックメーカーも負けそうになったら賭けを降りてリスクヘッジが出来るんです。
ブックメーカーには勝率90%以上のルールがある
ブックメーカーでは勝率90%と言われています。
これも低く見積もってです。
普通にルール通りにやっていけば、93%〜95%は堅いでしょう。
それを具体的な例を出して解説しますね。
サッカーの試合で、日本対ブラジルがあったとします。
試合開始前に、ブラジルが勝つ方に10万円賭けられますか?
確かにブラジルが強いのは分かりますが、日本が絶対に勝てないわけではない。
試合開始前に10万円をブラジルの勝利に賭けるというのは、なんの根拠も無く、ただの予想ですよね。
これがギャンブルです。
じゃあ、次の様な条件が加わったらどうでしょうか。
・後半70分になり、0-3でブラジルが勝っている
・試合中継を見る限り、日本選手の足は疲労で止まっている
この状況なら、ブラジルが勝つという確率はかなり高くありませんか?
おそらく90%以上の確率はあると思います。
なんでかというと、
サッカーは90分で試合終了。
後半70分の段階で0-3ということは、残り20分で日本が4点取ってブラジルに逆転することは想像し難いからです。
それとテレビ中継を見る限り、日本選手は諦めモードと疲労で足が止まっていれば、これ以上失点をしない様に守りに入るからです。
あともうひとつ。
ブラジルの方がFIFAランキングが圧倒的に上。
ブラジルのチーム傾向としては、大きくリードしている時は調子に乗ってどんどん攻撃のアイデアが生まれて追加点を取る傾向にある。
以上の理由を踏まえれば、自信を持って「ブラジルが勝つ」という項目に10万円を賭けられるわけです。
しっかりとした根拠、データに基づいて自信を持って賭ける。
これが投資です。
こんな分かりやすい状況なんてあるわけないだろ!と言われそうですが、実は、ブックメーカーというのはこういう試合がゴロゴロ転がっているんです。
ほとんど試合の状況が固まった(勝利が見えている)段階で賭けていくことが可能なんです。
ただ、今回の例の、日本対ブラジルというのは分かりやすすぎる例です。
日本人なら、自国のチームをある程度把握していますし、サッカーを知らない人でも、ブラジルが世界的に強いチームだというのは理解しているからです。
これが例えば、全く知らない国同士の試合だったり、海外の聞いたこともないリーグの試合だったらこうはいきませんよね?
だからなんです。
だから、ブックメーカーをやる際は、しっかりと試合精査をして、データを見ていく必要があるんですね。
そのチームの特徴や過去の試合状況、対戦成績、得点を取りやすいチームなのか、守備的なチームなのか。これらをブックメーカー投資を行う前にしっかりと調べる必要があるんですね。
あ、めんどくさいと思いました??
でも、株式投資だったら絶対にやるでしょ?
知っている会社の銘柄なら良いですが、知らない会社の銘柄を買おうと思ったら、会社四季報を熟読したり、その企業のホームページを見て業績調査しますでしょ?
それがデータを取っているという行動です。
株式投資ならしっかりとデータを見るのに、ブックメーカー投資は面倒だからデータを見ないというのは甘いです。
同じ投資なんですから。
だからこそ、データに基づいて自信と根拠を持って賭けることが出来れば、勝率90%なんてのは楽勝なんですよ。
キャッシュアウト(リスクヘッジ)に関して
最後に、投資において最も重要なリスクヘッジに関してです。
ブックメーカーには特殊な機能があります。
それは、
「もし予想が外れそうになったら、賭けを降り、損失額を極端に減らせる」というもの。
これをブックメーカーの用語では「キャッシュアウト」と言います。
さっきの日本対ブラジルの例で言えば、
0-3の段階でブラジル勝利に賭けたが、日本が追いついてきて、3-3になった段階で賭けを降りるという状況です。
降りる時にキャッシュアウト機能を使えば、掛け金が戻ってきます。
もちろん全額ではないですが、タイミング良くキャシュアウトすれば、掛け金の75〜80%は戻ってきます。
10万円賭けて、負けても8万円が戻ってくるんですよ。
これって凄くないですか??
普通の投資であれば、もしくは競馬や宝くじもそうですけど、外れれば掛け金は戻ってこないですよね。
全損します。10万円がパーです。
でも、ブックメーカーの特殊機能、
キャッシュアウトを使えば、絶対に全損することはないんです。
こんなリスクヘッジの方法なんて夢の様です。
ブックメーカーはコツコツ資金を増やしていくものですが、それと同時に損失が極端に少ない投資法と言えると思います。
いかがでした?
ギャンブルと思っていたブックメーカーが、投資になり得る気がしてきたでしょ?
スポーツ観戦が投資になるだけでも身近なものです。
ブックメーカーは書類やデータとにらめっこしてやるものじゃないです。
楽しみながら、スポーツを応援しながらでも、それが投資に変わるというのが最大のメリットですね。
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