先日、取引先に訪問してこんな風景を見たんです。
あ、ちなみに僕の仕事はメーカーの営業職で、取引先はスーパーやディスカウントショップ、コンビニなどの小売店です。
今回は大型スーパーに訪問した時の話です。
店舗内の多くの従業員が、とにかく愚痴や不平不満、一緒に働く人の文句を言いまくってたんですね。
「何で私があんな言い方されなあかんのよー!!怒」
「あの人全然仕事しないくせに私に押し付けてくるやん」
「あの態度何??腹たつわー!!」
「勝手にそんなん決められてもこっちも考えあるんやけど!」
とまぁこんな風に、店舗内で従業員が集まれば愚痴をこぼし、バックルーム(店舗裏の倉庫)でもまた他の従業員が集まってこんな話をしている。
愚痴の内容は上司や同僚、パートやアルバイトに対してか、取引先メーカーだったり、お店に来店したお客さんに対してだったり。とにかく店のあちこちでこんな会話を耳にしました。
僕は営業に行ったら、基本は店舗内を回るようにしています。商談相手は店舗内で数人ですが、それ以外にもお店全体を歩き回って、お店の様子を見たり、売り場の変化を見るようにしているんですね。
で、直接商談相手と関係ないパートさんやアルバイト、違う部署の人ともコミュニケーションを取るようにしているんです。
そこから店舗内の雰囲気を感じられたり、今お店が抱えている課題が見えたり、このお店の責任者が従業員にどう評価されているかを垣間見ることができるからです。
この風景を見て僕が感じたこのお店は、
・従業員が不満だらけ
・ほぼ全員が過度な仕事量を持っている
・従業員は余裕が無く、笑顔が無い
・お客さんに対して挨拶が少ない
・店舗責任者はその状態を把握していない
という感じです。
総じて店舗が暗く感じたんですね。
店舗の照明は明るいのに、そこに働いている人に笑顔や元気な挨拶が無いので、店の雰囲気がどこか重たく、暗いものになっていたんですよ。
そうなる原因は、もちろん仕事量や上司の裁量、店舗のオペレーションなど考えればキリがないですし、根本的な問題は僕には分かりません。
でも、ひとつだけ言えるのは、
ネガティブなモノの考え方をしていても何も良いことが無い
ということ。
愚痴や不満を聞かされた相手も、同じように嫌な感情を抱きます。
そして同調し、自分も同じような体験をしたことを話し返す。
2人の中では負の感情が渦巻いて不満が増長します。
唯一、2人の間に仲間意識が生まれるだけ。
ただ、その仲間意識も負の感情で作られたもの。決して良いものではないです。
こんな集まりが店のあちこちで繰り広げられていたら、お店で働く人にとっては、こういう感情を抱くのが当たり前、抱いて当然の職場環境だと錯覚してしまいますね。
だから、どうやってこの状況を改善しようかとか、どうやったらもっと働きやすくなるかといった、プラスの考え方をする人は絶対に生まれないんです。
これを書いている僕だって、もちろんネガティブな感情を抱くことはあります。仕事でストレスを抱えることも、プライベートでうまくいかないこともあります。
でも、そんな時、僕はこう考えるように意識しています。
ネガティブ感情を払拭する考え方です。それは、
「起きてしまった事を嘆くよりも、今何ができるか考えよう(出来れば誰かと一緒に)」
です。
例えば、仕事で発注・納品ミスなどの重大なトラブルを起こしてしまった。
取引先にも迷惑をかけたし、会社にも損害を与えてしまった。上司にも失敗の報告をしなければいけない。
そんな時って焦りますよね…。
このことについて考えれば考えるほど、報告する電話のボタンを押せない…
上司に何を言われるか、取引先にどんな暴言を吐かれるか、緊張と焦りで不安が押し寄せてきます。
何とか誰にも報告せず、自分1人で対応できないか頭をグルグル回転させます。
でも結局、「ダメだ…自分ではどうにもならない…怒られるの覚悟で報告するか…」
となるまで数時間でしょうか(笑)←これ過去の僕です。
この数時間の間って、すごいストレスでネガティブな感情が襲いますよね。
で、結局何も解決できなかったわけで。
そんな時はさっきの言葉「起きたことを嘆くより、今できることを考えよう」です。
上司に報告、取引先にまず一報を入れてミスを正直に話す。
対処法の指示をもらい、取引先にも対応中ということを伝える。
お客さんからしたら、こちらがミスしたことに対してはもちろん怒ると思います。
でも肝心なのは、「じゃあどうしてくれるの?代替案は?」が聞きたいわけです。
会社同士の付き合いであれば、ミスをカバーするのも会社同士で解決するのが一番。個人で苦肉の策を考えるより、会社を巻き込んで対応した方がリカバリーできるはずです。
その判断を、とにかく早くするというのが必要です。
後になればなるほど、お客さんや上司から「何でこんな遅くになって報告するんだ!!」と事態が大きくなりますし、対応中ということを先方に一報入れておくだけでも印象は変わります。
自分にとっても、ミスをしてしまった時の不安や焦りを一瞬で終わらせ、「ミスは仕方ない。じゃあどうやって対応するか。」という考えにシフトした方が気持ちの切り替えが出来ますよね。
僕はこの考え方をしてからは、負の感情が出てしまった時、それについて悩む時間は1分だけと決めています(笑)
1分はヘコみます。うわーとかやってしまったーとかどうしよう?とか。
でも1分後には、「よし、さぁどうやって解決しよかな?」とすぐに動き出す癖をつけるようになりました。
そのおかげで、あまり自分にストレスをかけることなく、その後の対応方法に時間を割くようになりました。
結果的に落ち込む時間は少なく、前向きな感情になることが増えましたね。
これは仕事以外にも、プライベートで何かあった時も全てこのように考えるようになりました。
冒頭の得意先の従業員の内容ですが、彼らは働いている間、ずっと負の感情を抱きながら愚痴をこぼし、他人を批判し、いやいや仕事をしているわけです。
毎日8時間くらい過ごす職場で、常にそんな精神状態で仕事をしていても楽しくないですし、1日の多くの時間をストレスを抱えた状態で過ごしているわけです。
だからこそ、他人を巻き込んで負の感情やネガティブ発言を共有する仲間を集めるのではなく、嫌なことは嫌なこととして一旦受け入れて、じゃあこれを改善するにはどう考えたらいいのか?というプラスの捉え方をしていけば、お店の雰囲気も変わるんじゃないかなぁと思いました。
それを1人で考えるのではなく、同じような前向きに捉える仲間と一緒に考える。
この癖をつけるだけで、人生はもう少しストレスフリーで明るいものになるはずですね。
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