仕事を辞めたいと言った取引先の担当者と話していて…

 

ある得意先へ営業に行った時の話です。

 

僕は普段、メーカーの営業として小売店をメインに訪問しています。

訪問先の小売店では、僕の会社の取り扱い商品の商談窓口として、50代の担当者がいるんですね。

 

今回、たまたまお店の事務所でその担当者と2人っきりになった時間があったんですよ。

普段は商談や雑談をして帰るんですが、誰もいない空間に2人っきりになったのもあって、担当者がポロポロと悩みを打ち明けてくれたんです。

その時の様子です。

 

その日は、なんか担当者がいつもより元気が無いように見えたんですね。

僕は、「年末の忙しさで疲れてませんか?体調大丈夫ですか?」と声掛けたんです。

そこから彼は、堰を切ったように話してくれました。

 

要約するとこんな内容でした。

ここ数年、いつも忙しくて手が回らない。それによって発注ミスや売場作りの遅れなどが続いた。

それで店長から何度も咎められ、評価を極端に下げられてしまった。

結果的に、メーカーとの担当窓口も外されてしまった。

年齢的にはそのお店でナンバー2の立場だが、担当窓口もなくなり、お店で任されたのは品出しと他の社員のフォローのみ。要するにバイトでも出来る内容。

僕の会社との窓口は今後20代の新入社員に任せるということ。

 

さらに、自分では努力しているつもりだし、効率を考えて仕事に取り組んでいるつもり。でも現実は上手くいかない。

何とかして立場を復活させるため今後も頑張るつもりだが、その自信は無い。

 

といった内容で、かなりメンタルやられている様子でした。

 

僕に話しながら何か書類の整理をしていましたが、悔しさか情けなさか憤りか沢山の感情が溢れたのか、書類を持つ手もプルプル震えていたのを垣間見てしまいました。

 

そして、こんな状況に追いやられたら自分のプライドも傷ついたし、本当はもう辞めたい。

でも、人生でこの小売店の仕事しかしたことがないし、とりわけスキルが身についた仕事でも無い。

だからこんな職歴では50才を超えて雇ってくれる所なんて無いだろうし、今から別の畑違いの仕事が出来る気もしない。

仕方ないから、定年までに出来る限りの努力をして、何とか這い上がるしかないな。

と、気持ちを奮い立たせている感じでした。

 

僕はその担当者に色々と質問をし、会話の中で共感と同情の気持ちを表現しました。

立場的にも僕が何かアドバイスをするようなことは出来ないので、労いの言葉をかけ、今後僕の方でもお店の作業面や売り場に関して、お手伝いできることは率先してやらせてもらいますと伝えて事務所を後にしました。

 

 

店を後にして、僕の方まで重たい気持ちになりましたね。

彼はあくまで取引先の1人ですが、もし彼のような状況が、自分の友人だったり、身近な人だったり、自分の身に起こったらどうだろうか?と考えました。

 

もちろん、そのお店に残って再起を目指すのも良いですし、転職するのもアリでしょう。

同業者であれば仕事内容も似たようなものなのでスムーズに移行できるし、畑違いの仕事だとしても、若ければ心機一転でチャレンジすることも可能だと思います。

 

ただ、今回の話を受けて思ったことがあります。

それは、

 

ひとつの事に依存するのは危険

 

ということ。

 

別に、副業をしろだとか、自分のビジネスを持てだとかは言うつもりはありません。

 

要するに、

自分の中で仕事の比重が大きすぎると、それが崩れた時に人生もおかしくなる

 

ということです。

実際に彼は、50代という年齢と、職歴はこれまでその小売店のみ。

それゆえ、自分で新しいことを始めることも出来ず、今の仕事で逆境から復活するしか道が残されていないと感じているんです。

そこに居続ける精神状態はかなり辛いと思います。

毎日その重圧を背負って仕事をしなければいけません。

彼は家族も子供もいます。やっぱり大黒柱として、自分がしっかりしなきゃという責任感に溢れているから、この店での再起を願ったんです。

 

いわゆる、「会社に対して自分の重心が大きく傾いている」状態ですね。

 

そんな毎日を繰り返していては、絶対に心と身体がやられてしまいますね。

実際に彼に聞いた所、体調はずっと不安定だと言っていました。

 

モチベーションの上がる仕事であれば、やる気に満ち溢れ疲れも心地良いかもしれませんが、なんとか生活のためとか、家族のため、お金のための仕事となると、そこに居続けることは苦痛でしかないですよね。

それだけ仕事に比重が大きければ大きいほと、メインの仕事が崩れていくと、自分の心と身体も崩れやすい状態になってしまいます。

 

 

僕は会社員でもありますが、立ち位置が沢山あります。

・会社員

・webマーケター

・ブックメーカー投資家

・ビジネスコミュニティ代表

・オンラインコンテンツの作成&販売

・個人コンサル

に加え、インターネットが自分の代わりに働いてくれる仕組みから生まれる収入があります。

 

立ち位置が多く、比重もバラバラなんですね。

ひとつのことだけに縛られていないわけです。

何かひとつがダメでも、他の何かが補ってくれる状態。

 

立ち位置が多いということは、そこで関わる人も多くなり、色々な人への接点が増えます。

だから、出会った人を介して普段では得られないような情報が手に入るし、影響を受けて常に新しいチャレンジをすることができます。

そのために数年間努力して、現在のそういう状態を作っていったわけなんです。

 

だから会社の仕事に依存していないのでストレスも少ないですし、毎日が楽しく有意義に過ごせています。

立ち位置が沢山あると、やることも多いですが、それは全て自発的に行っていること。

やらなきゃいけないことではなく、やりたいことの集まり。

 

楽しみながら、自分が成長しながら毎日を過ごせるって良くないですか?

 

 

50代の取引先の担当者にはもちろん僕の境遇は話していませんし、今日書いた内容の話もしていません。

でも、今後、彼と同じような境遇になる人は少なからずいるんじゃないでしょうか。

転職を考えたり、もしかしてリストラにあったり、会社の待遇が変わって他へ移らなければいけない状況になることもあります。

最悪、今勤めている会社が経営が悪化してしまう可能性もゼロではありません。

 

そうなった時に、

家族や自分を守るのは、自分しかいません。

 

そんな状況になってから慌てふためいては遅いんですよね。

だからこそ、今から準備が必要なんですね。

 

世の中の情勢や会社の状況、周りの環境に飲まれずに、「個人」として出来ることを今から探す必要がありますね。

 

情報は沢山あります。

何をすればいいかは探せば沢山出てきます。

まずはその中から、自分が興味のあるもの、やれそうだと思うことから初めて、立ち位置を沢山持っておくことをオススメします。

 

数年前の僕だったら、同じような境遇になれば、人生お先真っ暗と悩んでいたでしょう。

でも、こういうキッカケを機に、自分で自分の人生を作り直すことは出来るんですよね。

 

せっかくなら、自分のやりたいことを自由に選んで生きる人生がいいじゃないですか。

定年後に出来たってなんの意味もありません。

 

今のうちに、やりたいことも思いっきりやって、仕事も頑張って、沢山の人に囲まれる人生の方が素敵じゃないですか?

 

人生では今日が一番若い日です。

 

過去は変えられない。

明日は自分が選んだ行動で作られますよ。

その連続が未来の自分になるので。

 

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